何でも本人が離席中にPCをいじってそのままにするからバレバレなんだそうだ。私が以前勤めていた会社の社長も同様だった。やつの場合は平日の夜遅くや週末なんかの私が不在のときに見ていた。それがなぜわかったかと言うと、メールを見ていないと思いつかないような勝手な推測を元に社内に噂を流していたからだ。人数の少ない会社だったから、噂を逆にたどって行ったらすぐに社長に行き着いたと言うわけだ。私は当然自分のPCを立ち上げた時に社長へのメッセージが表示されるようにして週末に臨んだ。週明けのPCは見事なくらい各種設定が初期化されていた。
会社によっては社員のメールをキーワードでフィルタリングして私用に使っていないかとか、悪いことをしていないかチェックしていると言う話を聞く。通常は経営者が社内のインフラを監視して悪いことはない、はずでそれには私も異論はない。アメリカじゃ社員が麻薬を使用しているかどうか監視するためにトイレにカメラを設置するのも合法だ、と言うのをずっと前に何かで読んだ。しかし、何事も節度があるだろうと思う。チェックしたいならそれなりのシステムを使って、目的を絞ってモニターすべきで、この二人の社長のしていることはただののぞき趣味だ。こんな人として間違った連中の下で気持ちよく働けるはずもないし、そんな会社が伸びるはずもない。
