ぐだぐだと登場人物が考え込むタイプのミステリが読みたくて買った本。哲学者が少女失踪に関わっている*1と疑われる話。詳細はネタバレするといけないので書かないけれど、期待通り子供をしかるにも、まず”正しい”とはどういうことかに思いがいたったりして、”良い人間”に子供を育てようとする大人自身が真っ当さに対して矛盾や限界を感じていたり、大人同士でも同様に、何でこの人はこんなことを言うのだろうかそして自分は…、とぐだぐだうじうじ考えていて最高。しかもそれが事件解決にまったく役立っていないところが尚良し。
ここ経由で本を買ってくださった方、(TдT) アリガトウ。
*1:この辺がいやらしい物言いだといつも思うのだけど、容疑者とはっきり言わないあたりが「みだらな行為」に近い感じ