散々迷ったんですが社員になることにしました。
派遣という働き方は「自分の価値を契約、契約更新という形で実感できる」という点で気に入っているのですが、その反面新しいところになじむ精神的労力や先行きに対する不安、金銭的な劣等感も否定できません。
もし自分がもっと若ければ、この会社の女性の働き方には絶対共感できないのでもっと辞めていたと思います。
そこに目をつぶってでも安定が欲しいと思ってしまった自分に対しては、世の中に負けたという「終わってしまった感」もあるのですが、目をつぶる余裕ができたと「成長した感」も得ています。
とかく自分の持っている「こうあるべき！」というビジョンにとらわれて、自分にもヒトにもギャップを許せない、許せなくてストレスがたまるというパターンに陥ってましたので、それをもう一息で乗り越えられるかな、と期待しています。
前の派遣先の方が自分の会社に誘ってくださったこともありました。
自分を買ってくださったことに本当に感激してありがたいと思ってました。でも小さい会社でその方の期待に応えられなかったらどうしよう、というプレッシャーがありましたし、やはり今の仕事があってると思ったんですね
人間関係がある程度できていた、というのも考えてました。
息の長い関係を築くのが苦手な私にとっては、一定の時期にそれをリセットできる利点を捨てるわけですから迷いました。でも表立って自分を嫌う人もなく、我慢できないほど嫌いなヒトは（同性には）いませんから、これもまた自分には得がたいことかな、と前向きに考えてみたら意外とすんなり胸に収まりました。
今後も正社員だから、派遣だったらという視点でいろいろ考えることになると思いますが、それは私の持つ財産なのでなくさないようにしたいです。
