ガス冷蔵庫からにゃんにゃかにゃーん

猫(飼ってない)とか身の回りのこと

葬式

父方の伯母の葬式でした。
98歳なので大往生といえるでしょう。


お偉い方の奥様で、兄妹のなかでもお偉くしていたらしいのですが、私が最初に会ったときの印象は「魔女」でした。
メグちゃんとかサリーちゃんではなく、白雪姫に出てきたりする手合いです。
歳の割りに大柄で、黒いコートを着て杖をついた、堂々としたおばあさんだったので小学生の私には十分魔女要素を満たしていました。


私は親が年取ってからの子供で、父親自身も兄妹の下のほうだったりするため、親戚は平均年齢が高いのです。
なので季節の変わり目にはバタバタ倒れるし、自分なりにいろいろ覚悟も出来ているのですが、やはり、私の親達の代が次々なくなっていくのは寂しいものです。お棺に蓋をするときには涙さえ出てきました。
焼き場では一息ついたので採骨の時には持ち直していましたが。


不思議なことに「こんなことなら生きているうちに嫁にでも行っておくのだった」と思ったのです。法事ぐらいでしか会わない人だったのにも関わらず。
もちろんそのことを深く悔いたりはしなかったのですが「自分のことを思ってくれる(と自分が期待できる)相手を一人失った」という風に感じたのだと思います。
私がそんなことを考えるなんて、年月は人を変えるのだと己自身をもって感じました。


それにしても同じ「仏教」のお葬式でも色々あるんですね。
今日行った所はオルガンやピアノがあって聖歌のような歌を歌ったり、一緒にお経を唱えたりしました。