母が入院して以降誰もまともな掃除をしていないようだったし、ウチの合鍵や貸してた漫画を探すのを兼ねて掃除に行った。
持ち時間が2時間だったので結局介護ベッドのある部屋しか掃除できなかったが、ベッドのしたからみかんやらクモの巣やら母が折りまくった手裏剣やら色々回収した。
折り紙作品は病院でも増えているのであらかた捨てた。
本をまとめてホコリをかぶりにくいところへ寄せて、ベッドにはゴミ袋をさばいて作ったカバーをかけた。
ポットに使いかけのまま水が残っていたりして、「本人の希望により治療中断で帰宅」なんてことになったらどうするつもりかと思う。
毎日病院に行くのも結構だけど、そういうところの気配りを誰もしないのが気が知れない。
私は汚い家には悪い気が溜まると本気で思うので、ものを捨てたりとかはともかく空気を入れ替えて、人の気配をなくさないようにしたい。
私は予定外の子供だから、私が居なければこの家（実家）はホコリだらけで荒れ果てたんだろう。
こんな「たられば話」は不毛だし、兄姉に言えば「あんたさえ居なければ母親はもっと元気だった」と言われるから伝えないけど。
前の入院のときのように掃除しながらおセンチになって涙ぐんだりしてしまうようなことはなく、直ぐ気が散る私にしては良くやったのではないかと思うできばえだった。
前回よりもっと切迫した状況のはずなのに、なんで普通に掃除できたんだろう。
慣れてきたのか、覚悟ができてきたのか。
前回掃除のときはすごく寒くて風邪をひいた。今回はホコリと花粉のせいか、くしゃみと鼻水が止まらない。
